「巨大化する現代アートビジネス」を読む

先月発売されたを読了。

意味の分からないものの代名詞的存在である現代アートを作品を通じてではなく、ビジネスの面から読み解いて行こうではないか、というコンセプトの業界本である。

日本・フランス、アートビジネス市場に遅れを取ったのは何故か

「巨大化する現代アートビジネス」は日本と同じく現代アート市場で遅れを取っている国、フランスを視点として2008年頃のアートビジネスの世界を垣間みている。 同じくとは言え、それは遅れを取っているという事だけであり、少なくとも西欧美術の歴史に深く関わるフランスと、舶来物をありがたがって来ただけの日本とではその質は全然異なる。

amazonの内容紹介には「中国とアメリカが80%近くを占める現代アートの競売市場で日本は1%未満…日本はなぜ立ち遅れたのか? 「アート界の構造」を知れば、その理由が見えてくる。」とあるが、何故日本の現代アートが立ち遅れているかを知るのであればその為の視点はいくつも足りない。 フランスで2011年に刊行された本が今になって日本で発売されている事も鑑みるべきである。

書かれている内容は、様々なアート誌に日頃から目を通しているという人にはいささか物足りないものになっている。 むしろ「現代アートなんて興味がない。」という人には面白い内容になっているかもしれない。