お金のカタチ

今宵は折角の満月だというのに東京は雨が降って寒い。 筆者は熱いよりは寒い方が好きだ。何故ならば暖かい部屋でぬくぬくとしている事が何より幸せだからである。 そういう訳だからおでんをつつきながら駄弁を貪る。   先月からマイナンバーの発行がはじまり筆者も先日受け取った。 始まる前から侃侃諤諤、議論が行われているようだが、行政には管理は無理!という意見と、個人資産の把握はやめたまえ!という意見が多いように思う。 筆者も受け取りはしたが懐疑的である。 どうせ国家規模でなにかやるなら全ての銀行でデビットカードの発行義務化とか、商店での現金決済なしとか、そんなふうなものがよかったなと脈絡無しに思う。 要するにもはや買い物はカード1枚あればいいのではないかということである。   実際、ここのところ現金を使用したのは銭湯とスポーツクラブの回数券、100均での買い物くらいである。 その他スーパーやドラッグストア、コンビニなどで現金を使う事は無くなった。自動販売機だってSUICAが使える。 週に1度あるかないか程度の使用なのに小銭を持ち歩くのは嫌なのである。   皆カード決済になればメリットも多いと思う。 レジにお金を入れておく必要は無くなるし、お釣りの間違いなども無くなりレジ係の人も楽になるはずだ。 レジ係不要論すら出るだろう。 実際スーパーなどではセルフサービスのレジが増えた。 日本ではあまり無いが強盗の類いや、現金目当ての窃盗も無くなるだろう。 財布もスッキリである。   デメリットを考えると日本独特の風習が無くなるか形を変える事にはなるかなと思う。 例えばお年玉、ご祝儀、香典、お賽銭あたりが浮かぶ。 そういえばお賽銭を電子マネーで支払えるようにした神社があった。 あれはいくらなんでも露骨というものである。   あとは銀行口座に入っているお金しか使えなくなるという事だろうか。 一部の人に取ってはデメリットだろう。 このあたりはマイナンバーでやろうとしている事に近いかもしれない。 筆者はマネーロンダリングや脱税には手を染めていない聖人君子であるので問題ない。   世の中には現金派もおられると思う。 おそらくクレジットカードよりは現金派ということだろう。 しかしデビットカードであれば銀行口座から即時引き落としだし、残高以上の買い物はできないので各種銀行が謳うように現金感覚で使えるのではないだろうか。 たまに実際に現金で支払わないとお金を払っている感覚が乏しい、というような事を宣う人がいるけれども、こういう人は口座からからお金を引き出した時点で数字が減った事は意識しないのであろうか。 もはや消費待った無しとなった現金に危機感は覚えないのか。 どちらにしても使っている事には変わりがない。   お金が全て電子化してしまえば新しい犯罪も増えたりはするのだろうなあ。 何時の時代も悪い事を考える人というのはいるものである。   そもそも現金そのものに価値は無いのだ。 そこには「国家が発行していて色んなものと交換出来ますよ。」という信用が担保されている。   全ての芸術は貨幣を目指している、といったのは誰だったか。 そしてお金もまた芸術品のような顔をしている。 そこには本当はただの紙切れ、ただの金属であることのカモフラージュが行われている。   考えれば考える程現金廃止は難しいような気がして来たなぁ。 しかし段々と邪魔になって来ていること、使用する頻度が落ちて来ていることは事実なのだよなぁ。   余談だが、筆者は銀行通帳も所持していない。すべてネットで確認出来るものにしている。 紙の通帳もその記帳も、もはや無駄となった。 どうせ後戻りはできないのだから進むしか道はないのではなかろうか。    Screen Shot 2015-07-04 at 15.47.10 今日のおやすみミュージック ケイコ・リー ー Fly me to the moon