ノームコアって?

先週「がっちりマンデー」を視ていると、今年ある業界で重要だったキーワードというのが取り上げられており、ファッション業界のキーワードは「ノームコア」だったそうである。

「なんですか、それは?」   ノームコアは(ノーマル)+(ハードコア)=ノームコア(究極の普通)という意味の造語だそうである。 ファッションに疎い筆者は聞いた事も無かったし、音感的に北極辺りのファッションかしら?暖かいのかしら?とトンチンカンな事を考えたのはここだけの秘密だ。

ノームコアはニューヨーク発。 「周囲の人と調和して、個を主張しない服装」を定義とし、派手なファッションに背を向け、着心地がよくシンプルであることを追求したコーディネートのことを指しているのだそうである。 そしてノームコアを象徴する人物としてスティーブ・ジョブスザッカーバーグなどが上げられている。   “彼等に共通する点は、機能性や実働性を意識したまったく飾らない格好なのに、雰囲気でお洒落に見えてしまうところなんです。   とのこと。 恐れ多くも筆者は思ってしまった。 「ジョブスの服装ってダサくないか?」 少なくとも雰囲気でお洒落という感じはしないし、年齢や立場的にはふさわしくないようにさえ思う。 黒のタートルネック、ジーンズ、ニューバランスのスニーカーでもいいのは、たぶん「ジョブスだから」だろう。 だからジョブスのイメージ、衣服と仕事の関係をブランディングに利用し、ファッションの流行に乗っけるというのは違う気がする。   ジョブスは日々の「決断しなければならない事」を減らす為に同じ服を着る事にしたらしい。 同じように服装に気を配らなければ我々の生産性も上がるのかもしれない。 しかし、この場合注目すべきはジョブスのコーディネートではなく、シンプルでダサい服装がジョブスというキャラクターを作り上げていたという点であると思う。 であるからして、むしろジョブスは周囲と調和せず、個を主張しまくっていたと思う。 よって、ノームコアの象徴にジョブスを引き合いに出すのはお門違いに思えてならない。   このノームコアを受けて日本で流行したのはユニクロのパックで売られているTシャツだそうである。 何を隠そう筆者もこの手のTシャツを数年前から愛用している。 組み合わせなどを考える必要がなく楽だからである。 どこにでも売っているし。 筆者のファッション感覚は無難なものであり、箸にも棒にもかからないことを信条とする非おしゃれ民である。 そのような服装をしているのは流行り廃りとは一線を引きたいからであり、長く着られるものを選びたいからである。 そこへきて「そんな普通が今大流行!」と言われても違和感しか無い。 というか止めて頂きたい。 何かそんなファッションなどというおしゃれ民のトレンドに巻き込まないで頂きたい。 そっとしておいてくれ!   と、やや息巻いたがどうせすぐ飽きるだろ。というのが正直な感想である。 流行を作り出したい側もここまで来たか。といったところ。 究極の普通て。   ノームコアに上げられるファッションはミニマリストとの親和性が高いと思われ、同じ憤りを感じている人も居られるのではないかと思うが心配ご無用。 諸行は無常なりけり。