古民家

諸君、ご無沙汰している。 表題の通り、筆者は築70年を超える古民家を購入し日本のでっぱりに移住した。 移住したとは言っても、半年ほど身を置いていた東京のシェアハウスも仮住いといった風情であり、ドイツから帰国後ようやく腰を落ち着けたという具合である。   身軽さが身上であるミニマリスト、もとい最小限主義者であるところの筆者がなにゆえ人が持ちうる最大の持ち物「家」などというものを手にいれるに至ったかはおいおい語ってゆく。   家は平屋建てで延べ床面積は100㎡を超え、最小限でもなんでもない田の字型の広大な畳世界が広がっているのに加え、増築された板間や台所、土間などがある。 しかも50㎡二階建ての離れまで付いている。 或る日突然リボンをつけた魔女見習いがやってきても泊めてあげることすら余裕である。 その上小ぶりな庭まで付いており土地面積は300㎡を超える。   築70年以上(正確にははっきりしない)ということは戦後建築であり、人も物も不足していた時代で、この頃の建物はあまり丈夫でないなどと言われているし大きな地震もあった地域だが今日まで現存しているところを見ると丈夫なようである。 築70年以上でありながらトイレは水洗、お風呂はユニットバスであったことが潔癖性の筆者には嬉しく購入の決め手となった。 とはいえ数年空き家であったために劣化は免れず、所々の床はふにゃふにゃであり、柱はやや傾いている。 少しずつ修繕していき理想のマイハウスにしていく所存である。   この古民家は全国の自治体が運営している、いわゆる「空き家バンク」から情報提供を受け購入に至った。 都内の一戸建ての購入代金と比べればほとんどタダ同然の値段である。 その上市から助成金まで支払われたので、この土地と建物を手にいれるのにいくらも支払っていない。 今はそういう物件が探せば見つかる御時世である。 最近その数字に信憑性がないという記事を目にしたが、現在の日本の空き家は約820万戸と言われており、2030年には2000万戸を超える勢いで増え続けているという。 空き家を探す過程で気になったこともあったのでその辺りもおいおい語ってゆく。

筆者が移住した日本のでっぱりは市内の人口が2万人に満たないまぎれもなく田舎である。 しかし家から徒歩5分のところにコンビニがあるし、30分ほど歩けばスーパーもホームセンターもコインランドリーもあるというような、決して多くはないが一つずつある、といった日本の地方である。 もちろん図書館もある。 筆者の住所地で貸し出し利用できる図書館は近隣に9館あり、さすがに東京に散在する図書館数には敵わないものの十分な数だと言える。 しかしいずれも読書通帳を導入しておらず。無念。   交通に関してはJR線が通っており、都市部へは1時間で行けてしまうし、三大都市へのアクセスも悪くない。近くに空港まであるので羽田まで1時間で行くこともできる。 車が無くても生活はできるが、役所や近所の方々と話していて車があることが前提で話が進んでいたりするので持ってて当たり前という土地である。 しかし今はネットでなんでも買えてしまうので通勤でもない限り必須ということもない。 ただ雪は降る地域なので冬季はどうかなと思っている。 とりあえずamazonのプライム会員には入会した。(送料無料じゃなくなりましたね。)   これからは物も増えるのだろうし、生活スタイルは様変わりするであろう。 そんなわけでとりあえず、筆者は我が城を手にいれたのであった。   今日のおやすみミュージック 青葉市子 ー いきのこりぼくら